2021年の12月22日は会津鉄道を走る東武6050系に乗りながら会津田島駅までいって、会津田島駅周辺の雪だらけの道を歩いたりしてきたよ。積極的に寒い場所にはいかないんだけど、電車に乗りながらだったら旅情を楽しめていいよね。
さすがに会津の方まで行くとなると普通電車だけでいこうとするとしんどさが出てくるよ。なんといっても栃木と下今市で乗り換えないといけないからね。でも今まで青春18きっぷで幾度となく面倒な乗り換えを経験してきたじゃない。この程度の乗り換えはどうってことないって。
あとオレとしては東武20400系の床下の音を聞きたいから、多少乗り換えを強いられても耐えられるんだ。元々は東武20050系を大改造して出来た車両だけあって、床下の東洋電機製のGTO素子の音はそのままだよ。この音がローカル区間で何度も聞けるのはなかなか幸せだよ。特に都心部で聞けなかった新鹿沼以北の急勾配を走っているときの踏ん張っている音は聞けるのは最高だよ。これからもお世話になります。
下今市までやってきたら、隣のホームに東武6050系の会津田島行きの電車が待ってくれているよ。実はオレが会津に行こうとしたのはこの電車のためだったんだよ。数か月後のダイヤ改正によって、この電車が会津鉄道で走ることが無くなってしまからね。平和に走っている今のうちに動画を撮るなり何なりしておこう。
さすがに早朝だからか、席はほとんど埋まることなく余裕があるよ。おかげで床下から音がする車両を狙って座ることができたよ。早朝といえども年末年始のシーズンに入ろうとしている時期だし、日光や鬼怒川に数泊するようなお客さんが沢山来ることも覚悟していたよ。
もう下今市辺りから雪が積もっているのかと思っていたらそうでもなくて、鬼怒川温泉や新藤原辺りまで来ても雪が見当たらないんだ。なら今日は雪は見られないと思っていたんだけど、川治温泉辺りで雪がちらつき始めて、湯西川温泉辺りから完全に別世界だよ。川治温泉から湯西川温泉ってそこまで距離はないと思うけど、この短い区間で一体何がどう違うのか。電車に乗っているから気づかないだけで、知らず知らずのうちにかなり高い場所を走っているのかもしれないね。
会津高原尾瀬口からは会津鉄道に入って、野岩鉄道では沢山あったトンネルもないからいたるところが雪だらけで見ごたえがあったね。途中の会津荒海での電車通過待ちの最中に写真を撮ろうとホームに降りようしたら、雪だらけだったものだからついつい慎重に降りようとしてしまったよ。典型的な雪に慣れていない人間であることが他のお客さんや車掌さんに露呈してしまったね。
会津鉄道からは線路のクオリティが落ちるらしく、会津山村道場から会津荒海までの間の線路のガタガタ具合は滅多に乗らないと癖になるんだ。でも人によっては酔うだろうから気を付けてね。そんな慣れない感覚を味わいながら、いつの間にか会津田島駅に到着したよ。
駅に着いて電車から出たら、車掌さんが丁寧に「ありがとうございました」と言ってくれたものだから内心驚いたよ。オレが日常で使っている鉄道でそんなことをいわれたことはないしね。ローカル線ならではじゃないかとも考えたけど、他のローカル線でも言われたことはないし、会津鉄道だけなのかもね。
野岩鉄道に乗っている最中に車掌さんが乗り越し清算でくれた切符で駅を出たら、目の前に大きなクリスマスツリーが用意されていたんだ。しかもお手製な感じがいいよね。ローカル線の真骨頂のような光景が見られて少し和んだところで駅舎の外に出たら、雪かきをした痕跡である雪の山がそこら中に沢山見えたんだ。これが冬の会津なのか。もう少し東の方にある郡山はそこまで雪が降っているイメージがなかったから、会津がここまで降る場所だとは思ってもいなかったよ。
今回はあくまで東武6050系に乗って会津田島駅に向かうことを目的としていたから、駅についてからのことを全く考えていなかったんだ。駅舎の中には売店やレストランもあるけど、せっかく駅前に駅周辺の商店街回遊マップという立派な看板が用意されているし、あたり一帯をぐるぐるとしてみよう。
そうはいったものの、写真に収めておいたマップは殆ど見ず、駅までの道のりを迷わない程度の距離感を保ちつつぐるぐるとノープランで回っていったよ。そこら中で雪だらけ。駅の北側には南会津ふるさと物産館という、南会津でしか買えないようなものが沢山売られていたけど、なぜかその中で沖縄物産展をやっていたのが謎だったよ。やっぱり寒い土地に住んでいる人からしたら、温暖で暖かい沖縄のような場所に惚れている人が多いということの表れなのかもしれない。
あと一時間ほどで南の方に向かう下今市行きの電車が発車する時間だから、駅舎の方に戻って暖まることにしたんだ。お土産屋さんとかも気になるけど、まず気になったのはいくつかのお酒が試飲できるという日本酒試飲自販機コーナーだよ。海外の人も使えるように「Japanese “Sake”」とご丁寧に書かれているよ。
自販機だけどその辺の自販機とはちょっと違っていて、コイン投入口に入れられるコインは、売店の人に200円で1枚と交換してもらえるコインだけなんだ。現金で200円入れられるようにすればいいと思う気がするんだけど難しいのかな。
そんなわけでオレはとりあえずコイン2枚を受け取って、「南山」と「會津」を飲んでみたよ。写真の3枚目が「南山」で、4枚目が「會津」。正直にいって味の違いが全く分からないよ。オレからいえることはとにかくどっちもおいしい。「南山」の方は70mlで「會津」は50mlなんだけど、分量の差は分からなかったね。実はどっちも同じなのでは。これはちょっと得をしたかもしれない。嬉しい。
駅舎内に日本酒が試飲できる自販機が設置してあるのは会津ではここだけらしいから、みんなも会津田島駅に来たらお手軽に試飲してみようね。
会津田島駅に降りたら至るところで見られるこのキャラクター。南会津町のキャラクターで「んだべぇ」だよ。このキャラクターが雪ぐつを履ているところがまさに雪国のキャラクターという個性が出ていていいね。雪慣れしている子だと思うんだけど、写真5枚目の「落雪注意」で落ちる雪に頭をぶつけているところは、あんまり声を大にしては言わないけど、なかなかシュールでオレは好きだよ。
会津田島駅の駅舎内にある売店に「んだべぇバッジ」のガチャポンが用意されているから、せっかくだから1回くらいやっていこうよ。すると7枚目の写真に映っているようなバッジが出てきたよ。んだべぇと周りの緑の相性が良いね。まるでんだべぇの日常の1コマをバッジにしたかのようだよ。
ぼちぼち下今市行きの電車に乗るよ。PASMOをタッチする場所はなく、窓口の人にここからここまで行くということを伝えて買わないといけないよ。慣れていなくてちょっと大変。会津田島行きの折り返しとなる東武6050系の電車がやってきたら、掃除をする時間とかで発車まではかなりの余裕があると思ったけど、掃除を終えてドアが開いたら、発車するまでおよそ2分もないくらい。急ぐねえ。
ちなみに東武6050系の電車に乗りながら、会津田島駅のレストランが作る限定の會津ソースカツサンドを食べながら帰ろうと思ったんだ。でもレストランで聞いたところ、1階の売店にあるということだし、売店にもないということはもうないということだね。悲しい。オレは諦めてバラエティ感ある巻き寿司を買った食べながら帰ることにしたんだ。
会津の手土産として買ったり持ち帰ったりしてきたのは、「んだべぇの缶バッジ」と「福島赤ぺべこペッコペコ」というショコラタルトが14枚入ったお菓子セット。別の場所に福島でしか買えないしとってもおいしいらしい「ままどおる」12個入りが通常価格の半額くらいの700円で売られていたんだけど、賞味期限という問題を置いておいても真っ先に買っておけばよかったね。惜しいことをしたよ。でもそれはまた今度来るときでいいか。お疲れさまでした。
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