3月初めというとそろそろ冬とはお別れとなる時期。そんな中、冬の寒さにお別れの挨拶をするかのように、3月12日はジュエルペットが好きな人のおうちで何人かと集まってキムチ鍋を食べたり、ちょっと変わったお酒を飲んだりしてきたよ。
キムチ鍋の前に集まるルビー達
鍋の材料となるキムチ鍋の素や具材を近くのスーパーで全て揃え、鍋パーティの主催者さんに作業を全部投げてしまったよ。ごめんなさい。キムチ鍋パーティが行われる部屋でただひたすら待つオレを含めた数人。ジュエルペット達もこのただならない空気に感づいたらしい。
ただならない空気を真っ先に感じ取ったのはルビーだったよ。部屋の端に置かれた大量のお酒のビンから彼女が選び抜いたものは、とっても強そうな「竹鶴」というウイスキー。
ほんの少しだけ飲まさせてもらったけど、明らかに匂いがおかしい。ウイスキー経験がないからこその感想だけど、明らかにこれはガソリンのような匂い。思いっきりガソリンの匂いじゃないかと口ずさんでしまったものだから、このお酒を選んだ人からちょっと怒られたけどね。ごめんなさい。
くちびるからスポイトでほんの僅かにすする程度に飲むだけでも口の中が焼けるような感覚に陥ったよ。普段は意識しない食道や胃にウイスキーがたどり着くまでの感覚も味わって、ウイスキーというアルコール度数の高いお酒はオレが早々入ってはいけない新天地なんだと実感したような気がしたよ。
こんなアルコール度数の高いウイスキーをルビーが口に含むことさえできるはずがない。ならばせめてビールにしてくれと。ルビーとビール。名前の共通点も多いから、ちょっと苦いけど、実は美味しく飲めるかもしれない。
ウイスキーはダメでもビールなら飲みたいと主張してくるサンゴもでしゃばってきたよ。でもサンゴはあくまでスイーツ好き。キムチ鍋にも果たして興味関心があるのか。スイーツ好きとはいえ、他の食べ物を味わって様々な刺激を感じることで、新たなスイーツの楽しみを開拓できる第一歩となるのかもしれない。色んなものに興味を示すことはとっても大切だよね。
ジュエルペットの寿命は人間と違って計り知れないのかもしれない。ジュエルペットからすれば米粒のような寿命の人間から作られる鍋というジャンルの味を思う存分に味わってほしいよね。とりあえずビールはルビー達にはちょっと危ないから取り返そう。
ルビー達は引き下がってくれたものの、今度はプレーズがビールに興味を示し始めたね。ルビー達と違って、プレーズの毛並みの色と相違ない色の飲み物に関心を示すのは当然のことではあるけど、ルビーと同じく飲ませるわけにはいかないんだ。
ルビー達とは違って思う存分に主張はせずに、まるでルビー達の媚び方の失敗を学習したかのように、ビールが注がれたカップから顔の半分を出して高度な媚び方を見せるプレーズ。それでもダメなんだ。分かってほしいんだ。ごめんね。
とうとう始まるキムチ鍋パーティ
主催者さんから鍋が置かれ、最新鋭なIHヒーターの電源も入れられた。周りにはこれからガンガン煮込まれるお肉と野菜が沢山。オレの口の中では唾液の分泌がピークに達していたに違いない。
部屋にはジュエルペット達やポケモンもちょっと混じって参加していたからか、割とギリギリな空間で行われた鍋パーティ。スペースに余裕があって綺麗に整った部屋でやる鍋パーティもいいかもしれないけど、こういった生活感漂う部屋でやる鍋パーティの方がオレは好みだよ。
うまく理由はいえないんだけどね。食材が高かろうと安かろうと、話の共有できる人たちとやるこぢんまりとした鍋パーティというのは、お金では表せない幸せなひとときであることは間違いなかったんだ。ありがとう主催者さん。
入っている具は今となっては記憶が曖昧だけど、ネギと白菜とニンジンとほうれん草と豚肉は入っていたかな。このグツグツと煮えたぎるキムチ鍋を見ていると、またキムチ鍋を食べたいという強い欲求が頭から湧き上がってくるね。
ネギといえば、当日はオレの中でちょっとしたトラウマが蘇るんだ。オレが真面目に語っている最中にネギを噛み締めた瞬間、ネギのマトリョーシカのような構造が仇となって、口から中のネギが飛び出してきて、気まずい空気を作ってしまったよ。口の中に含みながら語るオレが悪いとはいえ、なぜこんな時に口からネギが飛び出してしまうのか。ロケット発射はちゃんとカウントダウンして発車するのように、ちゃんとカウントダウンをオレに伝えてほしいね。
グツグツとした聞き心地のいい音に、あまりの良い匂いも相まって、プレーズが耐えられずに寄ってきたよ。プレーズと一緒にオレはひたすら食べ尽くした。思う存分に。周りの人が熱く語っている中でも空気を読まずに。
当然ながらオレも交えて、ジュエルペットのどのシリーズが好きか、ジュエルペットの合同誌の感想、オリジナルの創作のことなどで色々話したけど、失礼ながら結構忘れてしまっているんだよね。それでも語ることができて嬉しかった。忘れてしまっているとはいっても、未だに強く印象に残っている”ある動詞”があるんだよね。それは「尊い」だった。
今回のキムチ鍋で語ったことを全てまとめると、まさに「尊い」に集結することは間違いないね。ジュエルペット達の存在は尊い。今回の鍋パーティをやってくれた主催者さんを含むみんなと共有できた時間は尊い。カシカッシーで活躍するカッシー達も尊い。人生は何もかも尊い出来事で溢れかえっているんだね。オレは一つ大きな学習をしたよ。改めていわせてほしい。ありがとう鍋パーティの主催者さん。
このままひたすら尊い想いを抱きながら綺麗に家に帰ることができるのかと思いきや、終電間際でまさかの人身事故に遭遇してしまったよ。この時間にこの駅で電車が並んでいるこの状態。滅多に並ばないのにね。これもまさに尊いということなのか。でも最後の尊さは帰りが深夜2時過ぎになるという代償があまりに大きかった。何はともあれ色々な尊さを考えさせられる日々だったね。
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