にっき

子供みたいなロボットと人間の男の子の深い関係を覗ける「ボクたちの旅日記!」

手を挙げているラミオリ

9月20日に行われたけもケット10で購入した、サークル「みたらしレモンソーダ」のれおんさんが執筆された本「ボクたちの旅日記!」の感想だよ。人間の男の子「ハルパ」と、子供のようなロボット「ラミオリ」が旅をする間での日常の4コマ漫画が詰まっているよ。

Twitter上での告知ツイートで見られる本の表紙から分かる通り、ハルパとラミオリの親密さが伝わってくる中身だったよ。現実世界での日本でパッと出てきそうな可愛いロボットというと「AIBO」だけど、いつになるか分からない未来ではこんな日常が見られる時が来るのかな。読めば読むほどそんな想いが駆け巡ってきてワクワクするね。

読んでいてどの4コマにおいてもお互いが好きだということが分かるけど、ハルパが思うラミオリと、ラミオリが思うハルパ、どちらとも本人が思っている以上に好きだということが伝わってくる場面が印象深いね。ハルパが着ていた服の匂いを嗅いで幸せになるラミオリ。そしてカッパを着ているラミオリを想像して顔を隠しながら赤くするハルパ。他にもあるけど、読んでいるオレも顔が少し赤くなってしまうんだ。

だけど、お互いが何となく「好き」の傾向が違うような気がして、何か引っかかるんだよね。ハルパにとってはラミオリは「カワイイ」と思う子供のような存在。ラミオリにとってはハルパは「好き」と思える結婚したくなるような存在。読んでいる最中に少しそんな感じがしてくるんだ。漫画を読んでいると、その辺の差をお互いが気づくことは当分なさそうだね。

そう考えながら思ったんだ。ラミオリがハルパの服の匂いを嗅いで幸せそうにしている様子をもしハルパに見られてしまったらどうなるんだろう。ハルパ自身は深くは受け止めないだろうけど、ラミオリは逆に深く受け止めすぎて顔を強烈に赤くするだけでは済まないんじゃないのかな。体中が熱くなってラミオリが壊れてしまう可能性すら考えてしまうよ。

そう思うと、ハルパがスピーカーの位置を確認したところはラミオリがとっても顔を赤くしていて危なかったね。でもあのシチュエーションは日常では珍しくないよね。もしオレがハルパだったら、顔を赤くしたり緊張したりする様子を見たいがためにわざと抱き着いたりしそうだけど、そこまで行き過ぎたことはしないのかな。

お互いが好きなのは間違いないけど、「好き」の感覚が互いに違う様子が見てて面白い漫画でした。ダウンロード版でも購入ができるから、気になった人は手に取って読んでみてね。

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