にっき

宮城県でキツネが住む蔵王キツネ村や牛タンが食べられる利久に行ってきたよ

お正月の三が日を過ぎても、まだまだお正月気分が抜けきれない1月6日。青春18きっぷでじんわりと一駅ずつ進み、JR東北新幹線の白石蔵王駅でジュエルペット関係の友人数人と落ち合うよ。なんでそんな駅に?蔵王キツネ村に向かうためだよ。

可愛いカニの広告を見送って白石駅に向かうよ

青春18きっぷは、JR各社の在来線無料列車に限って(ムーンライトながらなどはのぞく)何処へでもいける魔法のような切符。詳しくはJR東海の青春18きっぷの紹介ページをみてね。

地元の駅に飾られたカニの広告

友人改札を抜け、まだ電車にすら乗っていない状態。にもかかわらず、広告として描かれている可愛いカニくんたちがオレの心を誘惑する。

年の功を感じさせるおじさんやおばさんが「かにを食べに北陸へ。」と言ってくれたら違和感がないのにね。なぜその役をこんな可愛いカニさんにやらせるのか。返って食べずに戯れたくなってしまうような広告。だからキャッチコピーを「かにと戯れに北陸へ。」にしよう。そうしたら少なくともオレのようなマスコットキャラ好きが引き連れて来るぞ。

そんなことを一般人であるオレが考えても仕方ない。無念な思いを抱きながら、オレは電車に乗ったんだ。都会の通勤ラッシュのような混雑に遭遇することなく、なんら困難もなく目的地に近づいていくよ。

途中の黒磯から新白河の間では、常磐線の青帯電車とまさかの遭遇。茨城の方から一部の電車が出張しているのかも。黒磯より先は、地元の埼玉と違って、ぼちぼちと積っている雪景色。茨城を走る電車が、この雪景色を冷たいレールに乗りながら走っていく。不思議な気持ちだよね。

新白河で常磐線の電車とはお別れ。降りて数十秒だけ歩けば、目の前で郡山行きの電車が待ってくれているよ。

空をずっと眺めるだけ眺めていると、あっという間に郡山駅。そろそろ乗り換えるために準備をしていると、行き先が急に郡山から福島になったんだ。念のために外に出て、何度も行き先を確認するオレ。以前に京成線の高砂駅でこんなことがったけど、JRでもこんなことがあるなんてびっくりしたね。オレは一つここで学習しつつ、近隣利用者ではないにわか利用者であることが露呈してしまったね。

福島県のマスコットキャラクターであるキビタン

引き続き雪景色を眺めながら福島駅に着いたよ。福島駅のコンコースを歩くと、突如お出迎えをしてくれるキビタンという福島県のキャラクター。プラカードを持って福島県を宣伝するキビタンに対して敬意を示すべく、オレはご丁寧に設置されていたカメラ撮影コーナーを使って綺麗に撮るオレ。

周りはキビタンに全く興味がなさそうに通り過ぎていく。キビタンの努力もむなしく。初めての場所で戸惑いが多少たりともある中、多少の時間を惜しんでもオレはキビタンの努力をこの場所を借りて宣伝したいんだ。みんなも福島駅に訪れた時は、「今日のキビタン!」という具合にブログやツイッターで紹介しよう。頑張れキビタン!

新幹線で福島から白石蔵王へ向かうよ

白石蔵王に向かうことを書いて気づいた人も多いよね。福島駅からは新幹線を使って目的地に向かうんだ。たった一駅だけのために自由席の特急券を購入。地味に贅沢だよね。

新幹線専用の改札を通れば、ちょっと気になるお弁当屋さんを発見。紐を引くとすぐに温まるお弁当があったら欲しかったけど、一駅で降りるまでの間に完食できないよ。オレは諦めてホームの階に上がるんだ。

キツネさん以外にもウサギさんやヤギさんも住んでいる蔵王キツネ村

予定通りの時間に白石蔵王駅に到着。埼玉から宮城までの長い道のりを遅延なしで運んでくれたJR東日本はスゴイ。これが日本の鉄道の底力か。そう思いながらオレは友人と合流して、車で蔵王キツネ村に向かったんだ。

まさに冬の時期。白石蔵王から山に登るまでは、周りの風景で白い雪で少し化粧している程度だったんだ。山に登り始めると、徐々に雪が増えていき、しまいには雪や氷で固まっている道も見え始めたよ。車を運転してくれている地元県民の人は、多少の滑りも動じることなく走り続ける。オレはそんな怪しい道を動揺することなく走れる自信がないよ。どんな状況下でも走り抜けるこの姿勢。まさに走り屋では。

ようこそ蔵王キツネ村へ!

運転のプロの人が運転してくれたおかげで、難なく蔵王キツネ村に着く事ができたよ。駐車場一体に積もっていたはずの雪が、キツネ村の看板付近に集められているよ。地元県民の人曰く、もっと酷いとゴリラ像が全部埋まるらしいんだ。恐ろしい宮城県。

辺り一帯が雪だらけ。異世界に足を踏み入れるような気持ちでゴリラ像の周りを見つめながらキツネ村の中に入っていくよ。キツネ村の入場料は中学生以上の大人が1000円、小学生以下の子供は無料だよ。子供が一人分入場するためには、大人も同伴として一人の入場が条件だから気をつけてね。

今回は友人が車で運んでくれたから楽に行けたけど、車が運転できないという人は、タクシーや現在試験的に運行中のバスを使おう。

フォトスポットらしき場所

キツネ村では、広い敷地にキツネさんが放し飼いされている場所があるから、スタッフさんが気をつけて欲しいことを丁寧に説明してくれるよ。蔵王キツネ村のサイトの「施設の紹介」にぎっしりと赤字で書かれているから、事前に読んでおこうね。

中に入ると、可愛いキツネさんが描かれたフォトスポットらしきものを発見。キツネを抱っこする事もできるみたいで、一緒に抱っこしながらフォトスポットで撮影もできそうだね。この日は特に希望する人がいないからか、かごが沢山置かれていたりする物置状態。ジュエルペット達との二次元の触れ合いもいいけど、現実世界のキツネさんとも触れ合ってみるのもいいのかもしれない。また来るときは抱っこするか。

キツネ村といいつつも、実はウサギさんやヤギさんもいるよ。だけど、共存しているというわけではなく、柵で区切られているよ。キツネくんたちとウサギさんとヤギさんは共存できないのか。どちらかが食うか食われるかの世界になってしまう。キツネ村のスタッフさんが設置した柵への想いは、ベルリンの壁並みに分厚く重いんだ。

ニンジンを何本かに切り分けたものが100円で売られていて、ウサギさん達に分け与えられるよ。ベルリンの壁にイライラしているみんなに、このニンジンでせめてもの細やかな癒しを与えたい。ヤギさんたちを煽るようにニンジンを見せると、イライラを食で解消しようとしているかのごとく、グイグイと食いついてくるよ。うっかりニンジンと一緒に手を噛まれないように気をつけよう。

ヤギさんのニンジンに対する執念に驚きつつ、オレはウサギさんにも与えていく。ウサギさんは可愛い。そんなイメージでオレが練り固められているから、ニンジンもみんな平和に食べてくれるだろう。そう信じながらニンジンを投げれば、ヤギさんと同じように恐ろしい奪い合い。さらにはニンジンを奪って遠くに逃げていく悪党なウサギさんも見てしまった。

所詮はウサギもヤギさんも人間と同じ生き物。ニンジンの奪い合いをしたり、奪っていった悪党ウサギさんを誰も追おうとしない他のウサギ。悪党ウサギさんは階級が最も上で、誰も逆らえないのかもしれない。オレは一本丸々もらっていくぜ。悔しければ奪えば?ウサギさんの声はわからないけど、そんなことを囁いていてもおかしくないシチュエーション。まさに社会の縮図。

雪の上に「ラリマー」

どうせ雪ですぐに消えてなくなるだろうという軽い弾みで、ジュエルペット好きとしての跡を残しておくよ。ラリマー。なぜラリマーなのかは好きな人からしたら分かるよね。

彼女もキツネ村に住むことが許されるホッキョクギツネ。なぜオレは連れて来なかったのか。それは手荷物が多くなるからだよ。至ってシンプルな理由。そんなつまらない理由で私を連れてこなかったのね。そう突っ込まれてもおかしくないよね。でもオレが連れて来なくとも大丈夫。ジュエルペット マジカルチェンジの放送終了からはや数年。マントルアイドルから既に地上のアイドルにランクを上り詰めていて、沢山のお金を稼いでいるに違いないよ。オレと一緒に行くよりも、ルビー達と一緒に行って欲しい。いつか同じホッキョクギツネさんと顔をあわせられることを願っているよ。

キツネさん達が暮らしている場所

今更ラリマーのことを嘆いても仕方ないよね。オレは吹っ切れて、現実のキツネさんが住む世界をじっくりと見ることにするよ。

雪が積もっていて寒そうなのに、その上に平然と体を丸めて休んでいるよ。さらに、滑りそうな場所も、転んだりせずに歩いているんだ。そんなキツネくん達とは違って、滑って転ばないように慎重に歩いたり、それでも転びそうになったりと、怯えを隠せないオレの表情。

屋根から垂れ下がるつらら

雪が積もっているだけでは伝わらないかもしれない。もっと寒くなる写真を見せてあげるよ。このキツネのために用意された小屋を見てほしいんだ。この綺麗に伸びたつらら。これだけ綺麗につららができる場所でも平和に過ごせるキツネくんたち。オレはキツネ村のキツネくん達のようにはなれない。この綺麗なつららを見送るとともに、共に歩めない悲しみを噛み締めたんだ。

そしてオレは今更ながら気づいたよ。これだけ長いつららを壊さないキツネさん達の優しさ。野生の動物達といえども、自然の美しさに対する感性がやっぱりあるんだね。それとも、キツネ村に訪れる人間達のことを配慮しているのかもしれない。恐ろしい学習力。

キツネさんの眠そうな表情

足元を見ながら気をつけて歩いていると、目の前に眠そうなキツネさんを見つけたよ。オレはいつも使っている小さなカメラを向けてみたんだ。

顔を向けて気になりながらも、わずかに目を開けて見つめている様子。どうせまた撮ってるんでしょ?わかってるもん。まるで問いかけたら自慢げにオレの考えていることを解説しそうな表情だよ。その通りだよ。これが人間の行動を理解したキツネくん達なのか。

もう一匹のキツネさんがカメラに目を向けてきたよ。オレはまるで超能力を掛けるように、カメラをぐるぐると反時計回りに動かしたんだ。キツネくんも釣られて動いたんだけど、そんな手には乗らないよ。そんな風に言い捨てていったかのように去っていったよ。寂しい。だけど、冷静に考えてちょっと危ないよね。本当に興味を引いていたら、キツネさんがダイブしてきたかもしれないし。みんなはあまり真似しないでね。

キツネくんがカメラに釣られる様子を見て癒されながらも、別の場所ではキツネくん同士でケンカが起きていたよ。お互いが睨み合いながら、鳴いて口論をしているみたいだね。いつどっちが引っかいたりするかわからない状況。まさに修羅場。

そんな修羅場でも、オレのように空気を読まずに水を飲んでいる手前のキツネさん。まさに他人事。オレは巻き込まれたくないから、勝手に喧嘩してていいよ。そんな事なかれ精神がこの行動から分かってしまうよ。さっきのウサギさんと同じように、社会の闇をオレは垣間見てしまったらしい。恐ろしい。

そろそろ帰る準備。帰り道にあるお土産屋さんでは、キツネ村に住むキツネくん達が綺麗に収められている写真集、マスコットやお菓子などが売られているよ。甘酒などの甘いものも売られているから、体が冷えた時の休憩場所としても利用できるね。オレも冷えに冷えてしまったから、温まった甘酒を飲んで後にしたよ。ありがとうキツネ村。また会おうね。

出口に設置されている看板

出口の上には、キツネくんのイラストとともに、手作りで書かれた「ご来場ありがとうございました。」という文字。安易に既存の文字を使わずに、手で書こうという精神。オレは好きだよ。

車に乗ろうとしたタイミングで、再び雪がちらつき始めたよ。山の天候は変わりやすいとはいうけど、こんな山頂で再び雪が積もられたら、オレがカキ氷のようになってキツネさんたちに食べられてしまうよ。さらに寒さを味合わせようという、キツネさんたちからのささやかな嫌がらせか。恐ろしい。

そうそう、今までここに載せた動画以外にも、上のYouTubeの動画にキツネさんたちの様子が盛り沢山だよ。キツネ村に興味がある人はぜひ見てみてね。

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