プレーズ、ラピス、ミルキィ、イオと、ジュエルペットが楽器を奏でている様子を見せてくれて、今度はトパーズに楽器をお願いしてみたよ。
イオではなくトパーズにこそハープなんじゃないかと最初は思ったんだけど、品格があって上品なイメージの強いトパーズに奏でてもらうというのは無難すぎるよね。だからこそ、あえて彼女には一見して地味なトライアングルをお願いすることにしたんだ。
トライアングルというと、小学校低学年の頃の記憶がよみがえってくるよ。音楽の時間にクラスのみんなでカスタネットやトライアングルを使った演奏の記憶。高学年辺りから使うことになるソプラノリコーダーよりも、ただ叩くだけでいいトライアングルは楽でよかった。楽譜で音符を凝視しながら演奏しなくてもよかった。今ではいい思い出だね。
トライアングルはとにかく楽な楽器だと言ってしまったけど、オーケストラでも使われている楽器のようだし、シンプルな楽器ほど極めるとなると大変なイメージ。侮れないよ。
そんなシンプルだけど奥深いトライアングルをトパーズに奏でさせれば、途端に綺麗な音に早変わり。普通はソロでトライアングルを奏でたところで「チーン」という地味な音がしばらくの間響き渡るだけ。それがトパーズだと、まるで音という形のフェロモンであるかのように、周りのジュエルペット達を引き寄せる音と変化してしまうよ。もはや何を使っても上品なものに変えてしまうのか。これがトパーズの力。恐ろしい。
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