名探偵コナンでもはや定着してしまっていてネタにすらならないセリフで「バーロー」っていうのがあるじゃない。とってもいいやすいよね。普通にいうなら「バカヤロウ」だけど、「カ」が消えてくれるだけでいいやすさが全然違うんだ。「カ」があるとオレの中でテンポが乱れるんだよ。オレの活舌の問題じゃないかと突っ込まれたらそれまでだけどね。
オレはめったに「バカヤロウ」は使わないんだけど、「バーロー」のおかげで「バカヤロウ」という言葉が身近に感じるようになったよ。それだけ革命的なものだと思うんだ。名探偵コナンを見ていると「バーロー」が伝染しそうになるよ。とはいえ、使いづらいね。だってコナンくんや小五郎さんがバーローの持ち味のひとつみたいになっているじゃない。オレが「バーローw」なんていうセリフを使ったところで、普段から「バカヤロウ」を使っていない人間が使ったらキャラ崩壊もいいところだよ。いくら「バカヤロウ」が言いやすいカジュアルな「バーロー」が生まれても、それを使う人を選ぶということだね。これが現実なんだ。
名探偵コナンの世界ではコナンくんと小五郎さんしか使っていないけど、コナンくん達とよく接している高校生探偵の服部くんや他のみんなは使っていないよね。あれだけレギュラー陣が「バーロー」を使っていたら伝染しそうなものだけど、意外と伝染しないよね。ついうっかり使ってしまえばキャラ崩壊を招きかねないし、もしかしたら「バーロー」というカジュアルワードに抗いたくなる気持ちも少しはあったりするのかもしれない。
分かるよ。周りが使っているから使わないという抗う気持ち。オレも流行りには抗いたい人生だから。でもよく考えたら、服部くんには「バーロー」ほどカジュアルで汎用性があるセリフとはいかなくとも「せやかて工藤」や「もろたで工藤」というガムのようにこびりつくセリフがあったじゃない。
うかつだった。みんなそれぞれ持ち味のセリフを持っていたんだ。みんな個性的だよ。オレもあえてにあえて、ここはちゃっかり「バーロー」を使ってみるのもいいかもしれない。枯れに枯れているセリフを使うことで、コナンくんのブランド力を吸収して個性をゲットしていこう。ハングリー精神は大事だよ。さっきまで語っていた抗う精神とはいったい何だったのか。
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