2020年12月13日頃から22日頃までの間、VRChatで使えるマイアバターをBlenderというソフトで完成させたよ。作ることを決断してから完成するまでおよそ一週間。初めての3Dモデリングでのアバター製作はかなり時間が掛かるらしいけど、睡眠時間をガンガンに削ったおかげで早めに完成したね。命を削って作った甲斐はあったんだよ。
作りたいキャラクターを3方向から見た図を作ろう
ほとんど漫画という2Dの世界でしか表現してこなかったものとして、3Dにするために色々な視点のキャラの絵を描くことは大事だよ。今回は3方向の絵を用意したけど、正直に言ってそれがなくてもできなくはないんだよ。でも作業時間が何十倍にも膨れ上がるだろうけどね。
いつもだったら腰みのを着ているけど、あとで腰みのは身に付けられると思うから、とりあえずは裸の様子の絵を用意したよ。描いていてちょっと恥ずかしい気分。自分を描いているわけでもないのに。
絵を用意して、さらにBlenderというフリーの3Dモデリングソフトをインストールしたら準備万端。この後の作業の流れは、VRChat自作アバター覚書の2つのリンク先を見てみると分かりやすいよ。
体の形を作ろう
ここからはただひたすらBlenderで体を形を作っていく作業だよ。殆どは頂点を引っ張ったり削除したり、面を押し出したりする単調な作業。でもうまく形にしていくのがなかなか険しい道のり。幸いにもこれから作ろうとしているアバターの首や胴体の形が丸に近いから、人の顔の形を少しずつ形作っていくの違って、いずれもUV球で流用できたよ。さらに左右対称だから、ミラーモディファイアという片側のメッシュや頂点を反対側に全部コピーしてくれるような便利機能を利用して手間が省けるよ。
ただ、目の部分を作るのがなかなかの壁で、Googleイメージ検索で出てくるような、既に沢山の人が作ったVRChatのアバターのような綺麗なポリゴンにならないんだよね。とりあえずできたけど、結構ガタガタになってる気がする。でも多少は大丈夫。ポリゴンを2倍にして表面を細かくツルツルにしてくれる細分化モディファイアという、これもまた便利機能を使って楽ができてしまうんだ。助かるね。
Blenderを触っていて、頻繁に利用する作業のショートカットを知っているだけで、時間が大幅に短縮できるから、全部とは言わずとも多少は知っておいた方が便利だよ。
- 顔のモデリングの超詳細手順 その2 目の周辺を作る!:Blender – モーリーのメモ
- 【Blender】Blender 2.8でキャラクターモデリング その3 目と口の中 – Binto-Laboratory
- Blender 2.8でモデリングする その9(厚み付けと微調整)
表面だけが出来上がっても、目の目玉や口の中も仕上げてようやく形が全て完成だよ。驚いたのは、目は目玉をそのまま球を用意して作るのではなくて、目玉の代わりに真っ白な空洞を作ること。実際に動かしてみると、ちゃんと目玉があるように見えるんだよね。詳しいことが各リンクに書かれているから見てみてね。
目や口の中も全て完成して、UVマップという機能で各パーツに色を付ける作業もして色もバッチリ。色を付けるというより、各部分がどこに対応するような展開図を元に、CLIP STUDIO PAINTを利用して展開図に色を塗っていく作業だね。設定するたびに確認する作業がいるから、地味に面倒な作業。
なかなか厳しいボーンとウェイトの設定
ここまではあくまで形が完成しただけで、ここからはどこが肩だったりどこが首なのかを覚えさせる作業だよ。どこが肩かを覚えさせるためにボーンというものを利用するけど、全部で30個以上は設定しないといけないボーンをひとつひとつ一からやるのは大変だから、体格が近くてフリーで配布されていたアバターのボーンを拝借させていただきました。
自分ではうまく説明できないから、オレが参考にしたボーンなどが説明されているサイトを見てみてね。ボーンについては流用したおかげでそこまで障害にはならなかったかもしれないけど、ウェイトの調整がなかなかの鬼門だよ。
ウェイトというのは、肩と設定したところを実際に肩として動かしたときにどう動くのかを細かく設定する機能。破綻しないようにうまく調整してやるのがなかなか終わりがないんだよね。他にアバターを作った人もウェイト調整は嫌がっているみたい。
ウェイト調整でのウェイトペイントで、肩の動きを調整するために肩に色を塗るはずが、無意識に指やお腹などの誤った個所に色を塗ってしまうと、肩を動かした時に指やお腹のパーツも変に動いてしまうから注意してね。もしやってしまったら早めに対処しておかないと、どこでどう塗ったかの頭の記憶があやふやになってしまって原因究明に時間が掛かるよ。
2枚目の写真では、実際にVRChat上で動かしたときに、両手の指から変なトゲが出てしまった際に原因究明している様子。この時はウェイトの問題だと知らずにポリゴンや頂点の何かが誤っているのだとすっかり思っていたよ。今後は泥沼にならないぞ。
- Eye trackingの実装【VRChat技術情報】 – VRChatパブリックログ
- VRchat 口パク!リップシンクに挑戦! blender 自作モデルの作業はちょっと大変……の巻(ノД`)・゜・。 – 海の底または近海を漂うナニカ?
最後にアイトラッキングとリップシンクの設定。詳しいことは紹介しているサイトを見てね。これらを設定しておくと、目が自由に動いたり、しゃべると口が動いてくれるんだ。アバターにより命が吹き込まれる感じになるからオススメ。
ボーンやウェイトの設定を終えて、最後にFBXという専用の形式に書き出すよ。Unityをインストールして、Unity上から色々な設定をしてアップロードするとこの通り。これもまた詳しいことは、VRchat 日本wikiの「アバター導入 3.0以降」を見てみてね。
やっぱり修羅の道をくぐり抜けて完成させたアバターはどんな出来であろうともカワイイ。ただ、よく見てみると、肩の辺りに何やらトゲのようなものが飛び出ているけど、これもまたウェイトの問題だよ。今はもうトゲは生えていないから安心。
アバター完成記念に歩いている様子を動画にしてみたよ。いくら見てもカワイイ。まだ腕や胴体や首それぞれのパーツの境のようなものが分かりづらいから、その辺はいずれ何とかしていくよ。
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