にっき

パティシエを目指す女の子のリコルが師匠に弟子入りのために頑張る様子が描かれている「おもいでレシピ」

のほほん表情のキズリくん

9月20日に行われたけもケット10で購入した、サークル「迷犬ハウス」のこぎのきゐさんが執筆された本「おもいでレシピ」の感想だよ。 立派なパティシエを目指す女の子のリコルが惚れの師匠に弟子入りするために頑張る様子が一部始終まで描かれた本だよ。

サリムがいなければ一週間のうちに作らなければならないスイーツを誰かに邪魔されることなく師匠の言っていたことも忘れずに作ることができたと思う。でもよく考えてほしいんだ。リコルが心を折れかけていた時にキズリが「食べるたびにどんどんおいしくなってる」と言っていたじゃない。なぜかってリコルが必死に頑張っていたからではあるんだけどね。頑張る原動力としてサリムを無視してはいけないと思うんだ。サリムはリコルに対してパティシエの道を諦めさせる勢いで厳しい言葉を投げかけていたけど、リコルはそれらの言葉を真面目に受け止めて原動力に変えたんだよ。とはいえ、サリムの言葉のひとつひとつを真面目に受け止めてしまったおかげで、師匠の言っていたことを忘れて遠回りしてしまったけどね。でも着実に力を付けていて、それをキズリが感じ取っていたんだよ。

一見するとサリムは悪くて嫌味なやつに思えてしまうけど、心の中では実は応援したい気持ちがあって、その気持ちを素直に伝えられない性格だったりしてね。だってリコルがキズリにお菓子を渡しておいしそうに食べる様子をサリムがわざわざ見ているなんて今考えたらおかしいもの。実は先輩として見守っていたに違いないんだ。応援していたという疑いを心の中で思いながら、終盤のサリムが焦っているコマを見ると可愛く思えてきてしまうから不思議。今回のお話では最後までサリムがリコルに対して「おめでとう」などの言葉を投げかけて態度を変える様子は見せなかったけど、リコルの前向きに頑張る様子をサリムが見ているうちに、最終的にはリコルのことを認めてくれると思う。

諦めかけていたリコルを励まして正しいレールに戻してくれたキズリ。辛辣にリコルに当たっていたけど実は弟子入りのために不器用ながらも応援していたサリム。登場人物はみんな優しかったんだ。ただ、弟子入りが決まったところで倒れてしまったリコルがちょっと心配だよね。立派なパティシエのなるためにはまだ先が長いだろうに、サリムのスパルタな言動に耐えられるかが心配になってきたよ。でもまた何かがあってもきっとキズリが助けてくれる。そう信じよう。

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