にっき

iPhoneを運用する上でauとIIJmioのSMS付きSIMの色々な比較をしてみる

香港版のiPhone 5をEXPANSYSで購入して、IIJmioのSMS付きが届いて使いだしてから大体一ヶ月くらい経ったと思う。ここで改めて以前メインで使っていたauと、ドコモのMVNOであるIIJmioのSMS付きSIMを使っての比較を、IIJmioのSIMとau継続でいくかどうするか考えていた中で作った比較表等を使ってしてみます。

料金面

料金については一見IIJmioのSMS付きSIMが圧勝に見えるけど、MNP等の優遇を利用した場合は侮れないかもしれないです。

ここではIIJmioのSIMを購入する前に、本当にメリットがあるかどうか悩んでいた時期にオレが作ったauとIIJmioのSIMを2年間利用したときに蓄積する料金のグラフを見てみましょう。

なお、機種変更手数料、ユニバーサルサービス料金、Applecare+は除いて計算します。

auの料金設定

まずauでの料金ですが、当時は16GBのiPhone 5cに乗り換える予定だったので、4G LTEの最安プランである次のプランを利用します。

  • LTEプラン
  • LTE NET
  • LTEフラット

割引は次のものを利用します。auスマートバリューについては、ここでは丸々2年間1,480円割引が受けられるとします。

  • 誰でも割
  • auスマートバリュー
  • 毎月割(16GBのiPhone 5c機種変更の場合は2年間毎月2070円)

さらに、当時はiPhone 5s等がドコモから出ると分かったために各社が奪い合いに熱くなりました。そんな訳でキャッシュバックや割引クーポンを貰ったりしたんです。

  • SMSで着たiPhone5s/5cに機種変更すると10500円キャッシュバック!
  • MNP専用ダイヤルで貰える引き止めポイントである10000ポイント
  • 当時メインで利用していたiPhone4sを買い取ってもらうことで貰える15000ポイント
  • 現在貯まっている5000ポイント

今回はこれらのポイントやキャッシュバック等の合計40500円分を利用して16GBのiPhone 5cを2年間分割で買うとしましょう。すると、2年間毎月517円払うことになります。

以上のことを考えて2年間毎月支払う必要がある料金は4247円となります。

IIJmioの料金設定

IIJmioの場合は料金システムが簡単なので説明が楽です。ミニマムスタートプランを契約し、さらにSMS機能を追加したので、月額料金は1092円です。

SMSオプションなしでもよいのですが、アンテナ表示が常に圏外(実際は圏外ではない)となり、電波を探しまわる動作をすることにより、バッテリーを無駄に消費するというセルスタンバイ問題が発生するため、SMSオプションを付けることにします。

ちなみに、これだけではSIMと通信するための料金を払っただけなので、通信端末も購入する必要があります。なのでSIMフリーのiPhone 5を海外サイト(EXPANSYS等で)で購入します。料金は送料コミコミで70000円でした。なので最初の月から端末料金を加算します。

なお、IIJmioのSIMはあくまでデータ通信向けで通話ができないため、このままでは電話もできるauとの比較ができません。しかし、FUSION IP-Phone SMARTという050から始まるIP電話サービスを利用することによって、大体の電話ができるようになります。詳しくは後ほど説明します。このサービスは基本料金が発生しないため、表とグラフには反映されません。

表とグラフ

以上のことを踏まえて表とグラフを作ってみます。

auIIJmioauIIJmio
1ヶ月目42477109213ヶ月目5521184196
2ヶ月目84947218414ヶ月目5945885288
3ヶ月目127417327615ヶ月目6370586380
4ヶ月目169887436816ヶ月目6795287472
5ヶ月目212357546017ヶ月目7219988564
6ヶ月目254827655218ヶ月目7644689656
7ヶ月目297297764419ヶ月目8069390748
8ヶ月目339767873620ヶ月目8494091840
9ヶ月目382237982821ヶ月目8918792932
10ヶ月目424708092022ヶ月目9343494024
11ヶ月目467178201223ヶ月目9768195116
12ヶ月目509648310424ヶ月目10192896208
auとIIJmioの料金グラフ

あんまり変わんねえぞ!?だがちょっと待ってほしい。au側にはどでかいキャッシュバックがある。

auではiPhone 5cを購入し、IIJmioではiPhone 5を購入するという話となっているため公平ではありませんが、au側がこれだけ好条件にも関わらず、IIJmioがかなり健闘しています。

このグラフ通りになるなら携帯電話の番号等を引き継げるauをそのまま使うのが賢明なんですが、悩んでいる最中にiPhone 4sの前面パネルを壊してしまって、15000円での引き取りが不可能になってしまったため諦めがつきました。

通信速度面

スマートフォンを利用するのであればパケット通信の速度は大事です。LTEの速度も比較したいのですが、オレは通信できる環境や端末がないので、ここでは3G回線の速度を比較します。通信速度の計測にはiOS版のSPEEDTEST.NETを利用します。

auの3G通信速度

まずはauから計測してみます。

auでの速度計測

下りが500Kbps、上りが600Kbpsです。auでの3G回線はあまりいい話を聞きません。LTEだと真逆なんですが。

IIJmioの通信速度

IIJmioでは月500MBのクーポン有効時とクーポン無効時の測定をします。クーポン無効時は最大速度が200Kbpsの制限があります。

まずはクーポン有効時から。

IIJmioでクーポン有効時の速度計測

下りについてはauと比較して2倍以上速い4Mbpsという速度を叩き出しています。逆に上りが遅いです。これは何でだろう。

続いて200Kbpsの速度の制限が掛かるクーポン無効時の速度。

IIJmioでクーポン無効時の速度計測

IIJmioの公式サイト通りの速度が出ています。ベストエフォートによる速度低下が見られないのがすごい。

通話・ショートメッセージ

通話やSMS・MMSを利用する上での比較をしてみます。

auの場合

auの場合は4G LTEのスマートフォン料金プランに入っていれば、遅延も少なく快適に通話ができます。SMSもMMSも使えます。特に書くことはないです。

IIJmioの場合

ではIIJmioの方はどうでしょう。IIJmioが提供しているSIMカードはそもそもデータ通信用カードです。SMS付きオプションを付けて電話番号をもらったとしても、SMSによるショートメッセージングができるだけで、通話には使えません。MMSは現状だとどうやっても利用できません。

通話については、アナログ通信としての通話が利用できないだけで、IP電話(050から始まる番号)ならFUSION IP-Phone SMARTというIP電話サービスを利用することにより通話できるようになります。

FUSION IP-Phone SMART

月額料金は無料で、通話料金も一般的な携帯電話料金と比べて割安で、国際電話も一般的な携帯電話から発信したときと殆ど同じ料金です。ただし、iPhoneに元々ある通話機能は利用できず、このIP電話を利用するための専用のiOSアプリを常に起動したままにしなければ着信ができなかったりと、通話が若干遅延したりと、不便な場面も目立ちます。月額料金は発生しないので、お試しで使ってみるのもいいかも。

電波について

auの場合

iPhone 5sや5cの場合、3G回線、LTE回線共に利用でき、LTEの場合は800MHz帯を電波を利用しているため、他社と比べて繋がりやすいです。

IIJmioの場合

iPhoneの場合はIIJmioを含むドコモのMVNOサービスのSIMを利用してのLTE回線は使えない状態です。代わりに3G回線が利用できますが、iPhone 5や一部のiPhone 5cと5sの場合は、2GHzの帯域しか利用できないために電波は若干悪くなりがちです。

まとめ

ここまでIIJmioが結構有利のようなことを書いていますが、IIJmioのSIMでの利用はなんだかんだで面倒くさいです。

そもそもIIJmioのSIM(他社の似たようなSIMを提供しているところでも同様)を利用する場合、SIMそのものとSIMを利用する通信環境に絡むことのサポートのみで、端末は別です。端末を壊したりした場合はauの時以上に面倒を見てあげないといけないです。さらにSIMカードを入れた端末が確実に通信等ができるという保障もありません。各自で確認するか、予め調べておく必要があります。

ということで、いわゆる自力で調べてなんとかできる人とか、冒険したい人向けだと思います。安いなりの理由があるということ。

その点auの場合はiPhoneの本体と通信環境を一緒に提供してくれるので、iPhoneのiOSソフトウェアのアップデートで何かあったとしても、auやAppleが頑張ってサポートしてくれます。また、LTEの速度を体感したいという人や、殆ど遅延無く(当たり前)通話したいという無難さで選ぶなら圧倒的にauです。

そんなわけで色々話題の格安SIMの一つであるIIJmioのSIMとauの比較についてでした。参考になったら嬉しいな。

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